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半導体受注生産の世界最大手である台湾積体電路製造(TSMC)が15日、日本の熊本県に建設予定の新工場に追加投資を行うと発表しました。

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TSMCは2021年11月、日本初となる半導体工場をソニーと合弁で熊本県に建設すると発表。日本政府による誘致活動が実った形です。新型コロナウィルスの流行もあり、世界的な半導体不足に陥る中、歓迎の声が上がりました。

TSMCは熊本の新工場に86億ドル(約9800億円)を投資する予定で、当初の見込みから約2000億円積み増します。ソニーは今後2年間で計670億円を出資し、20%未満の株式を取得。なお合弁には、自動車部品大手のデンソーも400億円を出資すると発表されました。

ソニー、デンソー共に、半導体の安定調達につなげるという狙いがあります。デンソーの筆頭株主であるトヨタ自動車は半導体不足の影響が続いており、デンソーは自動運転システムなどで使う車載半導体向けの需要拡大などを見込んでいます。

TSMCは、1月の単月としての連結売上高が約36%増という過去最高を記録するなど、半導体の受注生産で世界シェアの約7割を占める台湾の主要メーカーの中でも、業績が好調となっています。

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