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バイデン政権下の対露強硬策により、ウクライナ国境を巡って緊張が続いています。

そんな中、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は1日、アメリカおよび西欧諸国に対して、「ロシアを戦争に引きずり込もうとしている」と非難しました。ハンガリーのオルバン・ヴィクトル首相と首都モスクワで会談を行った後、メディアを前に語っています。

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プーチン氏は、ロシアに制裁を科し、ロシアの発展を阻止することがアメリカの目的であり、そうした「目的達成のための道具」としてウクライナを使っていると指摘。

また、NATO(北大西洋条約機構)不拡大などを求めるロシア側の書面に対し、アメリカとNATOが1月26日に拒否する書面を回答したことを受け、プーチン氏はアメリカや西側諸国が、「NATOが東欧に拡大することに対するロシアの安全保障上の懸念を無視している」と批判しました。

さらには、ウクライナのNATO加盟が認められた場合、他国がロシアとの戦争に引きずり込まれる可能性にも言及。次のように語り、大規模な戦争を誘発しかねない欧米諸国の判断に苦言を呈しています。

「ウクライナがNATO加盟国となったとしよう。そこにはポーランドやルーマニアと同じように近代的なミサイル・システムなどの武器が配備される。そして、(ウクライナが)クリミアで軍事作戦を始めたとしよう《中略》その場合、我々はNATO陣営と戦うことになるのだろうか」

「我々はこうした負のシナリオを回避したいと思っている、そのためには、ロシアを含めて全ての国が真の意味で互いに尊敬し合い、解決策を探さねばならない」

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