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アメリカの通商代表部のキャサリン・タイ代表は5日、中国から圧力を受けているリトアニアのガブリエリュス・ランズベルギス外相と電話会談し、同国への「継続的な強い支持」を表明しました。

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会談では、台湾の代表機関開設を認めたリトアニアに対して中国が貿易面で圧力をかけている問題を協議。アメリカは欧州連合(EU)やその加盟国とともに中国に対抗し、「強圧的な外交、経済行動に対処する」として、定期的に連絡を取り合うことで合意しました。

台湾は昨年リトアニアの首都ヴィリニュスに大使館に相当する「駐リトアニア台湾代表処」を開設。台湾がEUに設置する代表機関として初めて、名称に「台北」ではなく「台湾」と明記していることに中国が猛反発し、リトアニアに対して外交関係の格下げに動いています。

さらに「報復」として、リトアニアからの輸出品は中国の税関を通さない措置をとったばかりか、リトアニアが加盟するEU諸国からの中国への輸出にも影響が出始めています。EU側は反発し、世界貿易機関(WTO)への提訴を視野に入れているとされます。

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