《ニュース》

中国四川省の共産党機関が、省内のカンゼ・チベット族自治州内で99フィート(約30メートル)の巨大な仏像や、祈りのためのマニ車などを大量に破壊。さらには、チベット人僧侶や地元住民にそれを見ているよう強制したとのことです。

《詳細》

インドのチベット人亡命者によるチベット系ニュースサイト・Phayulが昨年12月28日、ラダックに近いインド・ダラムシャーラー在住のチベット・ウォッチャーの証言として報じ、米ラジオ・フリー・アジアも今月4日に報じました。

報道によると、仏像が破壊されたのは昨年12月で、抵抗を避けるために軍隊が厳重に配備される中で行われたとのこと。仏像建設にあたっては共産党機関の認可を得ていたものの、共産党機関は一連の建設に関する文書を無効にした上で、「像が高すぎる」という理由で一方的に打ち壊したということです。

中国共産党がチベットを侵攻した時点で、信仰対象への侮辱的な破壊、僧侶尼僧へのおぞましいほどの凌辱行為が数々行われてきたことが明らかになっています。当時よりも国際社会の目が厳しくなっている中、中国政府の宗教排除の方針は弱まるどころか、習近平・国家主席の下、ますます強まっていると言えます。

《どう見るか》