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アメリカ下院の外交委員会の共和党トップであるマイケル・マコール議員らが、「コロナを研究していた中国・武漢の研究所からウィルスが流出した」ことを示す多くの証拠があるとする報告書を発表しました。

《詳細》

この報告書では、「すべての道が武漢に通じる」として、研究所流出説の証拠を挙げました。

例えば、2019年9月12日の深夜、武漢ウィルス研究所のウェブサイトで公開されていたウィルスデータベースが突然オフラインになり、コウモリやネズミから集めたウィルスのデータが削除されていました。削除については、何の説明も行われていません。

また、9月から10月にかけて、武漢研究所の周辺の病院を受診する患者の数が急増していたことが、衛星画像の解析により判明したといいます。ちょうどこの時期、武漢ではネット上での「咳」や「下痢」の検索が急増していたことも分かっています。報告書では、これが新型コロナにみられる症状であることから、この時にはすでに感染が拡大していたとの見方を示しています。

さらには、2016年までに、武漢研究所で、痕跡を残すことなくウィルスを改変する技術が完成していたことを挙げ、「武漢研究所から漏れる前に、ウィルスは改変されていたという可能性を誰も切り捨てることができない」としました。

こうした証拠から、報告書は、「研究所で研究者が誤って感染し、ウィルスが外部に広がった可能性には、完全な説得力がある」「武漢研究所がこの大流行の起源であることを強く示唆している」としています。

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