ニューヨーク市長時代のブルームバーグ氏。写真:rblfmr / Shutterstock.com

《本記事のポイント》

  • 米大統領選挙で激戦州となるフロリダで、民主党陣営が買収?
  • 激戦州のペンシルバニアでは、トランプ氏に投じた投票用紙がゴミ箱で見つかる
  • 民主党は「赤の幻想」シナリオを描くが、トランプ氏にはそれを覆す"秘策"も

米大統領選挙の投票日まで1カ月余りとなり、共和党・民主党の両陣営は総力戦に出ています。特に、フロリダ州、ペンシルベニア州、ミシガン州、ノースカロライナ州、ウィスコンシン州、アリゾナ州の6州は激戦となり、両陣営とも力を入れています。

これらの州は、2016年の大統領選で現職のトランプ大統領が勝利したものの、12年の選挙では、民主党のオバマ前大統領が勝利した地域。共和党と民主党のどちらに転ぶかは、最後まで分かりません。

大統領選は、全米50州と首都ワシントンに割り当てられた計538人の選挙人の合計数を競う形式です。それぞれの州で1位になった候補者が、その州の選挙人を全て獲得するため(メーン州とネブラスカ州を除く)、たった数人の選挙人が命取りとなります。

6州それぞれの選挙人は、以下の通り。フロリダ州が29人、ペンシルベニア州が20人、ミシガン州が16人、ノースカロライナ州が15人、ウィスコンシン州が10人、アリゾナ州が11人です。

特に、選挙人が多いフロリダ州はキーファクターです。ロイターとイプソスが23日に公表した世論調査によると、同州での両候補の支持率はともに47%で拮抗しているとのこと。トランプ氏が巻き返す可能性は十分にあります。

そんな大統領選の結果を左右し得るフロリダ州で、民主党陣営が公然と"買収"を進めているという問題が浮上しています。