現代社会では、個人主義が進むのに伴い、「自由」という価値が重視されている。

だが、あまりに自由すぎるがゆえに、他人に迷惑をかける人も少なくない。自由を履き違えた「わがまま」がまかり通れば、多くの人は不幸になってしまう。自由とわがままの違いはどこにあるのか、そして、わがままを直すにはどうすればいいか──。

大川隆法・幸福の科学総裁はこのほど、法話「わがままの代償」を収録。小さな子供を持つ親だけでなく、青年や壮年、晩年の方も念頭に、人間の品性を磨く心構えを説いた。

自由をめぐる歴史的な戦い

大川総裁が語る「わがままの代償」は、斬新とも言えるマクロの視点から始まる。大川総裁は、自由をめぐる争いは歴史上、自由主義と社会主義でも起きているとして、こう語った。

例えば、左翼陣営の社会主義や共産主義の方から見ると、自由を建前にして生きている人たちや国というのは、わがままにやっているようにも見えるんですよね

自由主義陣営から見ると、社会主義陣営っていうのは、将棋でいうと、駒の歩 (ふ) みたいな感じですかね

つまり、自由主義が個人の堕落や怠惰、転落になると、わがままよりひどい状態につながる側面がある。一方の社会主義は、個人の能力が宝の持ち腐れになる面があるという。

わがままと自由の見分け方

その後、話はミクロに移り、大川総裁はわがままと自由を見分けるポイントについて、「 人からしてもらったことに対しては、やや大きく感じて感謝する気持ちの強い方や、『お返しをしていかなきゃいけないな』とか、あるいは親に返せない場合は、『社会に返していかなきゃいけないな』という気持ちの強い方は、けっこう独創的なこととか、個性的なことをやってて、一般的にわがままなように見えても、わがままじゃないんですね 」と指摘した。

自分の個性を活かし、自由に考え、行動することは大切である。しかし、それができるのも、自分一人の力ではないことが往々にしてある。他人を責める前に、自分の考え方に間違いがないか、振り返ることも大事ではないか。

本法話では、その他にも以下の論点について語られた。

  • 子供を持つ親が気を付けたいこと
  • 人間は2種類のタイプ!? 天動説と地動説とは
  • お金の得方と使い方
  • サミュエル・スマイルズの『自助論』とわがままの関係
  • わがままな人が反省すべきポイント

ここに紹介したのは法話のごく一部です。

詳しくは幸福の科学の施設で、ぜひご覧ください(下記参照)。

・幸福の科学サービスセンター Tel:03-5793-1727

火~金/10:00~20:00 土日祝(月曜を除く)/10:00~18:00

・同グループサイトの支部や精舎へのアクセス

http://map.happy-science.jp/ まで。

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『心の指針Selection 6 自己信頼』

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