北朝鮮は7日、平壌で最高人民会議(国会に相当)を開催した。金正恩氏が後継者として正式に発表されてから初めての会議となるため、正恩氏が要職に就くか注目が集まっていた。

継承作業を進めるため、正恩氏が最高権力機関である国防委員会の第1副委員長に就任すると見られていたが、金正日総書記と正恩氏の同会議への出席は報じられず、正恩氏に関する人事発表もなかった。

北朝鮮は深刻な食糧不足に陥っており、世界食糧計画(WFP)や各国に食糧支援を要請しているが、日米韓は国連が求めている北朝鮮への食料支援には応じない方針を示している。また、正恩氏への3代世襲も国際社会から懸念されている。今回の正恩氏の欠席と人事見送りは、そうした目を意識してなのか、実績を上げられていないことによる責任回避のためか。韓国の聯合ニュースによると、同氏が4月末か5月初めに単独訪中する可能性があるという。ここで中国から何らかの後押しを得るのか。(吉)

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