写真:AP/アフロ、代表撮影/ロイター/アフロ
2020年6月号記事
中国がしかけるウィルス戦争
すでに第三次大戦は始まっている?
新型コロナウィルスについて中国は「天然ウィルス」と主張する。
だが、それは本当か─。
その真相と背後にある中国の野望に迫った。
(編集部 長華子)
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中国発の新型コロナウィルスの異常な広がりで、感染者と死者が共に急増する中、各国は原因究明を急いでいる。
これに対し中国は、武漢の海鮮卸売市場で売られていたコウモリを食べた人から感染が拡大したとする「天然ウィルス説」を主張し続けている。
一方、米トム・コットン上院議員は2月、米フォックス・ニュースで、市場から漏れた可能性を否定し、「武漢のウィルス研究所から漏れた可能性がある」と発言。当初、米主要メディアは「陰謀論」だと激しく批判した。
だがここにきて状況は大きく変わりつつある。
ミリー米統合参謀本部長は4月14日(現地時間)、 諜報機関は武漢の実験室からウィルスが漏れた可能性も考慮に入れて調査していると発表。トランプ大統領も17日にこれを認め、「コウモリは卸売市場で売られていない」「(実験室から漏れたと考える方が)理にかなっている」と述べた 。
にわかに高まる「コロナ人工説」。何のためにウィルスを開発していたのか。日本などの複数の専門家に話を聞いた。
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