昨年11月にジョージア州で行われた、黒人支持者によるトランプ大統領の演説集会。300人ほどが会場に駆けつけた。写真:ZUMA Press/アフロ。

2020年4月号記事

ニュースのミカタ 1

国際

米民主党は「格差是正」に焦点

トランポノミクスで貧困層の所得がアップ

ニュース

本命候補のいない民主党

今年11月に大統領選を控えるアメリカでは、2月3日のアイオワ州党員集会、同11日のニューハンプシャー州予備選を皮切りに、野党・民主党の指名候補を争う予備選が始まりました。

共和党はトランプ大統領が圧倒的な支持を得ていますが、民主党は混戦気味。同性愛者を公言している中道左派のブティジェッジ氏と、「民主社会主義」を自認する急進左派のサンダース氏が首位争いをしています(2月中旬時点)。ブルームバーグ前ニューヨーク市長も、莫大な資金力で追い上げを図っています。

アイオワ州では、トランプ氏を含め各候補者が集会を開きましたが、参加者の数も熱狂度もトランプ氏が圧倒的です。ブティジェッジ氏が約2千人、その他候補者が数百人を前に演説する中、トランプ氏は約7600人の支持者を集めました。

トランプ氏に張り合える候補者がおらず、民主党支持者も誰に投票すればいいのか頭を悩ませているといいます。