日本、台湾、韓国の司法、医療、メディア関係者がこのほど、東京都内で、アジアシンポジウム「臓器濫用及び移植ツーリズムについて考える」を開きました(*)。
共催団体の「移植ツーリズムを考える会」によると、「アジア諸国は、文化や宗教の影響で、臓器提供の比率が欧米諸国と比べて低く、移植手術までの待機時間が長くなる傾向があるため、中国やパキスタン、フィリピンなど、受け入れ体制の未整備な国に渡航して、移植手術を受ける患者が後を絶たない」といいます。
現在、国際社会では、臓器の闇売買やブローカーによる臓器移植ツアー、違法病院の仲介、本人の意思に反する臓器収奪など、さまざまな問題が生じ、問題視されています。
今回、移植ツーリズムを考える会などは、アジアにおける臓器濫用と移植ツーリズムの状況や問題点について考え、今後の法改正について意見交流を行うため、シンポジウムを開きました。