名古屋市内でデモを行う、幸福実現党の人々。

人々の自由を奪う全体主義を国内外に広める中国共産党政府、その傘下にある香港政府に対し、抗議の声を上げる「反全体主義デモ」が9月29日、香港で行われた。

海外にも連帯を呼びかけられていたデモは、台湾、アメリカ、カナダ、ドイツ、フランス、オーストラリアなど世界24カ国、70前後の都市で計画された。

日本では、同日、愛知県名古屋市で、幸福実現党愛知県本部が「#香港革命 ─自由のために、戦うべきは今!─ 9/29名古屋デモ」と銘打った、「香港支援デモ」を開催。

愛知、岐阜、三重などから約800人が参加。「香港に民主主義の選挙を!」「中国共産党は、香港市民の自由を保障せよ!」などとシュプレヒコールを上げながら、名古屋市中心部の繁華街を練り歩いた。

さまざまなメッセージのプラカードを掲げる参加者たち(写真は一部加工)。

幸福実現党による「香港支援デモ」は今年に入り、6月の沖縄を皮切りに、9月16日に東京、同23日に大阪と広島で、それぞれ350~1000人超の規模で行われており、今回の名古屋で3週連続の開催となった。

9月23日に大阪で行われた幸福実現党のデモ。

9月23日に広島で行われた幸福実現党のデモ。

8年前の香港講演で、大川総裁は「香港人は中国人のリーダーであるべき」と指摘

幸福実現党の創立者兼総裁であり、世界100カ国以上に信者を持つ、幸福の科学の大川隆法総裁は2011年5月、香港を訪れ、英語説法 「The Fact and the Truth (邦題:事実と真実)」 を行い、約1300人の聴衆を前にこう語っていた。

私がここに来たのは、ただ次のことを告げ知らせるためです。それは、香港の繁栄は中国の未来の繁栄にとって、とても大事だということです 〈中略〉 。今日、私は皆さんにお願いしたいことがあります。あなたがたは現在、とても貴重なものを持っています。とても貴重な価値を持っています。その価値とは、『自由』です

もし、自由と平等のどちらかを選ばなければならないならば、まず自由を選ばなければなりません。自由の中に選択の平等があるのです。選択の平等とは、繁栄を選ぶことの平等であり、努力を選ぶことにおける平等です

さらに、付け加えるとするならば、人間とは自由な考えを許されているからこそ、幸福なのだということを言っておきたいと思います。その自由は、誰もあなたから奪うことができないのです

さらに、大川総裁は説法後の質疑応答でも、香港人は中国人のリーダーであるべきだとして、次のように指摘していた。

繁栄を一度味わったことのある人は、決してそれを忘れることはありません。繁栄を享受した人は、どうすればこの世で繁栄することができるか、その方法を他の人々に教えることができるのです 〈中略〉 。あなたがたは、中国の一部ではありますが、中国の先生なのです 〈中略〉 。あなたがたは、中国人のリーダーなのです 〈中略〉 。中国にいるすべての人々を啓蒙し、中国の未来の方向性を指し示す責任を受け入れていただきたいと思います。それが、世界中の人々が歓迎することです

この説法は、まるで、今日の香港の状況を見据えていたかのようだ。つまり、香港の自由を守るデモは「最後の抵抗」ではなく、「香港革命」という「新しい歴史の始まり」であると言えるだろう。

現在、他の日本の政党は中国との関係悪化を懸念して、香港問題についてほとんど声を上げていない。しかし、真の「日中平和」を目指すのであれば、日本人は、今こそ中国政府に対し、声を上げ、香港の自由を守るべきだろう。

香港を応援する国際的な世論を高めることで、中国共産党政府の全体主義を封じ込め、中国に民主化を促し、中国人をも幸福にする未来が開けてくる。

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