21日に投開票を迎える参院選も終盤に入り、各紙は選挙情勢の分析に余念がありません。特に、改憲勢力が3分の2に迫るかどうかに関心が集まっています。
しかし「改憲勢力」が訴えている政策は、「教育無償化を憲法に書き込む」「環境権など、新しい人権を規定する」など。現在の憲法を変えずに、新しい内容を書き込むことを訴えているに過ぎず、正しい意味での「改憲」とは言えません。
以前の自民党は、9条を含む憲法改正を訴えていました。ところが現在では、9条には触れず、自衛隊の存在を憲法に明記するという「加憲」でお茶を濁そうとしています。
9条の改正を含め、本当の意味で「改憲」を訴えている政党は、幸福実現党だけです。
改憲について真っ先に議論すべきテーマは、この憲法9条でしょう。国のかたちを大きく左右するものであり、日本の未来がかかっているからです。
とはいえ、世論調査などでは憲法改正については賛成する人が増えてきていますが、9条の改正については慎重な姿勢を見せる人が、まだまだ多いようです。
そこで今回は、憲法9条を改正する意味について考えます。
Q: 憲法9条を変えることなく、自衛隊の存在を憲法に書き込むという自民党案は悪くないように思うのですが。
A: 自衛隊がますます「国を守るために戦えない組織」になってしまいます。