19日発売の週刊誌アエラ(朝日新聞出版発行)の表紙に批判が集まっている。

今回の震災に伴う原発事故を特集記事で採り上げた3月28日号の表紙で、防護マスクをした人の写真をアップで載せて「放射能がくる」との見出しを付けていた。

発売後、ネット上で「原発事故の風評被害を広げている」といった批判が集まったことを受けて、同誌は20日、ツイッターで「ご不快な思いをされた方には心よりお詫び申し上げます」との謝罪のコメントを載せた。

批判する声の中には、同時期に発売された週刊ポストが「日本を信じよう」と題した特集を組み、「放射能汚染とデマ」といった記事を掲載したことを引き合いに、編集スタンスの落差を指摘する声も。

今回の震災を受けて、スポーツなどのイベントの過剰な自粛や買いだめなどが、経済活動に必要以上のブレーキをかけており、いたずらに危機を煽るマスコミ報道がそれに拍車をかけている。

また、原発事故の記者会見で、東京電力の担当者を居丈高な態度で“詰問”する新聞記者の不遜な態度に違和感を覚えた人も多いだろう。

政府の危機管理能力や防災対策も批判されなければならないが、社会の公器として公正な報道が求められるマスコミの扇情主義も批判されるべきだ。(村)

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