日本の創業100年以上の老舗企業は、全国で約3万3千社(2017年)あります。個人商店なども含めれば、その数は10万社以上と言われています。

さらに、現存する世界最古の企業トップ3はすべて日本にあり、世界の創業200年以上の企業数の実に56%を日本が占めています。

なぜ日本は桁違いの老舗企業数を誇るのでしょうか。その理由はさまざまですが、一説には日本人の勤勉さという国民性が、企業を存続させると言われています。

しかし、それ以外にも老舗が存続し続ける理由はあるはずです。本欄では、世界最古の会社と言われる大阪の「金剛組」第39代四天王寺正大工職である金剛利隆氏の著書『創業1400年 世界最古の会社に受け継がれる一六の教え』を参考に、企業存続のヒントを探ります。