横浜市青葉区の住宅街。
2018年7月号記事
地域シリーズ 神奈川
支えられ、やり直せる街づくり
「大人のひきこもり」からの再起
「大人のひきこもり」が増えている。横浜市の独自調査で、市内の40歳から64歳のひきこもりが1万2千人(推計)に及ぶことが分かった。
さまざまな取り組みが行われている神奈川を訪れた。
(編集部 片岡眞有子)
「こんなにおびえながら生きて、僕の人生に意味なんてあるのかなって思いながら暮らしてきました……」
40代に見える男性は、伏し目がちにそう語り始めた。
4月下旬、横浜市内で開かれた、あるひきこもりの自助グループの会合。12畳ほどの公共施設の会議室に、ひきこもりの当事者やその母親、過去にひきこもりを経験した人など9人が集まった。
20代から60代と見られる参加者はハンドルネームを名乗りながら、ひきこもりになった経緯、現在抱えている悩み、家族との葛藤、過去のつらい身の上話などを、数分ごとに順番に話していく。本名は名乗らなくていい。
「学校を中退してから家を出られなくなり、もう40歳を超えてしまった」
「親から虐待を受け、人に見つからないように空き屋に住んできた」
40歳以上だけで100万人
10年来のひきこもりが立ち直る農園
神様を信じて立ち直った人たち
学校が変わればいじめはなくしていける