アメリカのシンクタンク、ハドソン研究所の日高義樹氏が再三、「アメリカが日本の核武装を容認している」という問題提起をしており、アメリカの根本的な対日政策の変化ではないかと注目されている。
月刊誌Voice3月号でもその趣旨のレポートを書き、以下の点を指摘した。
・ シュレジンジャー元国防長官は「核兵器を持つかどうかは日本が決めればよいことだ」と語っている。日本の核兵器保有について、アメリカの政策が地殻変動的に変化したことを示している。
・ 08年からアメリカの議会・国防総省・ホワイトハウスが合同して核戦略整理・縮小についての報告書を作成。シュレジンジャー氏はその最高責任者。
・ 日本の民主党政権は日本への核持ち込みに関する秘密協定を暴露。アメリカの国防関係者は日本を突き放し、日本に対するスタンスが変わった。
オバマ政権は昨年4月に核戦略の見直しを発表。今後、新たな核兵器の開発や核実験は行わないとの方針を示した。日高氏はその一環として、日本に対する核戦略も変化したと指摘しているわけだが、まだ両国政府関係者から、そうした発言は出ていない。ただ、本当に水面下で「地殻変動」が起きているのかもしれない。(織)
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