写真:AP/アフロ
2017年1月号記事
ニュースのミカタ 1
経済
「消費税不況」の皮肉な結果
7年ぶりに税収減る
2016年4~9月の税収が、前年より4・8%減りました(注1)。所得税、消費税、法人税ともに減っています。 このままでは通年の税収も、リーマンショック以降、7年ぶりに減ることになります。
税収減の理由について、財務省や主要メディアは「法人税の過払い分の還付」「原油安」などを挙げます。
しかし、最近の経済指標を見ると、景気失速が理由であることは明らかです。
9月の消費者物価指数も、事実上13カ月連続で減少しています(注2)。消費支出も、7カ月連続で減少しています。
実際に、大手百貨店は10月時点で、5社全てが減収。全国のスーパーの売り上げも9月時点で2カ月連続の前年割れです。
一方、人々の節約志向が強まる時に活況となる100円ショップや、ファストフード店の株価は上昇しています。