「最終的にはすくい投げあたりがベストだと思いますよ~」「駄目なら20万は返してもらいたいです」。大相撲の現役力士らが八百長をうかがわせるメールをやりとりしていた問題で、3日付夕刊各紙によると、3人が八百長への関与を認めたという。

大相撲をめぐっては、これまでも再三、八百長疑惑が取りざたされてきたが、日本相撲協会は一貫してこれを否定。だが、今回はメールという「物証」が突きつけられた。このメールは警視庁が野球賭博事件の捜査で押収した力士らの携帯電話から見つかったもので、関与が疑われる力士らは十数人に上る。

勝ち負けが外部の賭けの対象になるなどの場合は、賭博罪や詐欺罪に問われるが、八百長行為そのものには違法性がない。しかし、八百長はファンへの背信であり、大相撲の存在そのものの根幹を揺るがす不祥事である。相撲の起源は神話の世界にまでさかのぼることからも、単なるスポーツと呼ぶことはできないのだ。

大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は著書『神秘の法』でこう指摘する。

「土俵の上では裸で相撲を取っていますが、これは、要するに、『何も隠すものはない』ということです。お祭りのときの相撲は、『裸の心で、神に見られて恥ずかしくないような心で、精進している姿を見せる』という神事なのです」

不祥事が相次ぐ角界浄化には、「相撲は神事である」という原点回帰が求められる。(裕)

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