2016年12月号記事
アメリカ大統領選
日本の味方はトランプだった!
2017年、世界は戦国時代?
contents
INTERVIEW
今アメリカに必要なのは「建国の原点」に戻ること
トランプ氏とヒラリー氏、どちらがアメリカを再建できるのか。
アメリカ情勢に詳しい国際政治学者に話を聞いた。
ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ代表
藤井厳喜
(ふじい・げんき)1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政経学部政治学科卒。クレアモント大学大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。著書に『日米戦争を起こしたのは誰か』(勉誠出版)『「国家」の逆襲』(祥伝社)など多数。
藤井氏の最新刊
『最強兵器としての地政学』
ハート出版
――トランプ氏の外交姿勢である「アメリカ・ファースト」とはどういう考え方ですか?
藤井氏(以下、藤) いわゆる「孤立主義」じゃないんですよね。トランプは、強い軍事力こそ外交のすべての基本と言っているので、世界一強い国としてのアメリカは維持していく。
アメリカの安全を脅かす勢力は敵なので、「『イスラム国』は地上軍を送ってでも潰す」という発言もあるように、徹底的に戦う。しかし、イラクやアフガン、リビアで行ったように、その国の政府を一度壊して再建することはやりすぎだし、アメリカの国力を超えていると考えている。 アメリカの安全を守るために、選択的に国際政治に関わっていくことが、「アメリカ・ファースト」です。
日米同盟は限界に来ている
インタビュー / ジョージ・デイビッド・バンクス氏
トランプの外交政策は日本をより安全にする