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アメリカ大統領選が佳境を迎えている。

新大統領がアメリカをどのような方向へ導くのかは、世界にとっても大きな分岐点だ。その行く末を考えるため、大川隆法・幸福の科学総裁は9月22日、アメリカ合衆国初代大統領のジョージ・ワシントンの霊を呼び、その意見を聞いた。

注目は、やはり、ヒラリー・クリントンをどう倒すかだな

現れたワシントンの霊は、現代のアメリカで最も注目しているのは大統領選だとして、こう述べた。

話を聞いていくと、ワシントンは現在、アメリカ大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏として生まれ変わっていることを明かした。

確かに、ワシントンは18世紀後半の独立戦争で活躍する以前、大農園を経営する資産家でもあった。不動産王として巨富を築いたトランプ氏と重なる。

トランプの強みは「正直さ」

ワシントンの霊は、トランプ氏の強みについて、力強くこう訴えた。

「この言葉をゴシック体で大きく印刷してくれたまえ。『正直な男。正直者、ドナルド・トランプ』」

ワシントンと言えば、父親の大切にしている桜の木を斧で切ったと正直に告白した逸話で有名だ。生前、「正直は、常に最上の政策である」という言葉も遺している。

トランプ氏も、「私くらい長くやっていると、ありきたりの正直さがいかに貴重かがわかる。ビジネスマンとして、どんな局面も切り抜けられる強みとなる」と述べている。

しばしば批判されるトランプ氏の"暴言"も、その「正直さ」の裏返し。他の政治家なら腹に収めるようなこともあえて口にする。「嘘つき」という印象の強いクリントン氏と比べて、際立っている。

「孤立主義」への本音は?

トランプ氏に対しては在日米軍の負担を日本に求めていることなどに関して、「孤立主義」との指摘もある。

それについてワシントンの霊は、「 単に孤立を言ってるわけじゃなくて、アメリカの国力を新たに立て直し、その上で、世界のバランスを取り戻し、それから最強国に返り咲いて、アメリカが新たにリーダーシップを取る 」と述べた。

トランプ氏の政策は、「いったん国を立て直さなければ、世界のリーダーになれない」という現実を見据えたものであり、世界への無関心という意味での孤立主義を訴えているわけではないようだ。

ワシントン自身も、孤立主義の流れをつくった人物であると同時に、「偉大なアメリカ」を建国した張本人でもある。

日米同盟の行方

気になるのは、対日政策についての本音だ。

ワシントンの霊は、「 いずれは韓国と日本に、自分たちで北朝鮮から国を守るよう、頼むつもりだよ。可能なことだから。アメリカが君たちに向けて、『自分の力で国を守るべきだ』と主張すれば、それが世界のトレンドになることはあり得る 」と述べる。

口では日米同盟重視と言いながらも、親中派と言われるヒラリー氏。日本防衛の限界を正直に認めながらも、「強いアメリカ」への意志を捨てないトランプ氏。

日本としてはトランプ氏の方が良さそうだが、どちらが大統領になるにせよ、自分の国を自分で守る覚悟が必要だ。

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