大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁が、アメリカ・ニューヨークのマンハッタンで2日午後(日本時間3日未明)、英語講演Freedom, Justice, and Happiness(自由、正義、そして幸福)を行った。

大川総裁の説法回数は2500回を超え、そのうち英語説法は100回以上。すでに世界5大陸で講演を行っている。アメリカでも、過去にハワイやサンフランシスコ、ロサンゼルスなどで講演しており、今回はアメリカでの8年ぶりの講演。

質疑応答と合わせて約1時間、会場に詰めかけた聴衆は、真剣な表情で耳を傾けた。

現在のアメリカには哲学がない

スタンディングオベーションで迎える聴衆たち。

スタディングオベーションで迎えられた大川総裁は、両手をあげて笑顔で応えた。

冒頭、久しぶりにニューヨークを訪れた感想について、こう述べた。

To tell the truth, NY is a little different, I think so. It's very, in some meaning, silent, in some meaning, no vitality, and in some meaning, no philosophy, I found that.

( 正直なところを言えば、ニューヨークは少し変わったように思います。ある意味では静かであり、ある意味ではバイタリティに欠け、また、ある意味では哲学がないように感じました。 )

「世界の守護者」でなければならない

アメリカは、大統領選の真っ最中。9月26日には、第1回テレビ討論会で、民主党候補のヒラリー・クリントン氏と、共和党候補のドナルド・トランプ氏が対決したばかり。10月中に残り2回の討論会を経て、11月8日に投票が行われる。

第1回の討論会を振り返り、大川総裁は、次のように指摘した。

Red State and Blue State should be aimed at the end to the same goal. America must be the protector of the world, I think. This is your mission. But from their speech, I found some kind of isolationism.

( レッド・ステート(共和支持州)もブルー・ステート(民主支持州)も、最終的には同じゴールを目指すべきです。アメリカは「世界の守護者」でなければならないと思います。それがあなたがたの使命です。しかしながら候補者たちの演説には、一種の孤立主義が感じられました。 )

アメリカが持つべき「視点」

終盤、「中華帝国」として新たな覇権を得ようとしている中国について、何らかの哲学があるとすれば、それは「プラグマティズム(実用主義)」と指摘し、アメリカも含め、「利益になるか否か」という小さな哲学しか持っていないと喝破した。

そして、こう述べた。

In terms of the earthly meaning, you must decide your freedom, your justice, and your happiness. Don't think about your country only. You are the leader of the world. Don't disregard this point. I want to say Ms. Hillary Clinton and Mr. Donald Trump, they are good man, but good woman and man, but they need this viewpoint. They need God's view because of the leader of the new America.

( あなたがたは自分たちの自由と正義と幸福を、全地球的な意味で判断しなければなりません。自国のことだけを考えてはなりません。あなたがたは世界のリーダーなのです。この点を無視してはいけません。ヒラリー・クリントン氏とドナルド・トランプ氏にも申し上げたいと思います。お二人とも立派な方ではありますが、この視点を持っていただく必要があります。アメリカの新たなリーダーであるがゆえに、「神の視点」が必要なのです。 )

2009年にオバマ氏が大統領に就任して以降、アメリカは「世界の警察官」の役割を放棄し始めた。それに伴い、中東の混乱は激化し、中国・北朝鮮の軍拡にも歯止めがかからなくなるなど、国際社会の秩序が大きく崩れている。

いま地球上では、交通や輸送、情報や軍事などあらゆる分野で科学技術が進歩。これまでに見られなかったような、異なる宗教や価値観を持った人々が、互いにモノやカネ、情報を交換・交流するなど、変化の激しい時代が訪れている。

そうした新しい時代には、「地球的正義とは何か」を明らかにし、多くの人々を導く、新しい教えが必要とされている。

大川総裁は、講演やその後の質疑応答で、以下の論点にも言及した。

  • トランプ氏とヒラリー氏のそれぞれの評価
  • 両氏がそれぞれ大統領になった時に起こる未来について
  • 現代のアメリカ人が持つ悪しき傾向性について
  • キリスト教へのアドバイス
  • 現在、ブッシュ・ジュニアが大統領だった場合の北朝鮮への対応
  • 日本とアメリカの理想的な関係
  • 病気の末期症状で苦しむ人が心を平穏に保つ方法
  • 宗教に無関心になっている人々に送る言葉
  • 次期大統領に関するイエス・キリストとの見解の違い

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