岸田文雄外相は12日、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相と電話会談し、慰安婦問題に関する昨年12月の日韓合意に基づいて発足した元慰安婦支援のための「和解・癒し財団」の事業内容について、大筋で合意した。このまま月内に10億円を拠出する見通しだ。
韓国の日本大使館前の慰安婦像撤去については、岸田氏が「適切な解決のための努力」を求めたのに対し、尹氏は「日韓合意を誠実に実施していく」と述べた。また、韓国外交省は、財団の事業内容について、岸田氏が医療や介護を想定していると述べたことに対して、「財団事業の具体的な内容は今後、財団で決定する予定であり、まだ決まっていない」との立場を示した。
オーストラリアで慰安婦像設置される
尹外相や外交省の発言からも明らかなように、少女像の撤去、財団事業の内容など、日韓の主張はすれ違っている。また、韓国内では元慰安婦の一部や支援団体などが日韓合意に反発を続けている。韓国世論も、政府の動向と乖離している。
加えて、韓国政府が「最終的かつ不可逆的解決」であるとした合意を無視する動きも加速している。本欄でも報じたオーストラリアでの慰安婦像設置が現実のものとなった。
韓国系グループがシドニー郊外の「シドニー韓人会館」に慰安婦像を設置し、6日、除幕式を行った。昨年、韓国系市民団体がシドニーのストラスフィールド市に慰安婦像を設置しようとし、日系市民団体が抗議し、市議会で否決されたが、今回の像は、市役所などの許可が必要ないとしている。近くの教会に年内に移設されるという。
このように、両国の主張はすれ違い、合意を履行するための国民の納得も得られていない。もし仮に、元慰安婦と主張する人たちへの支援が正当なものであったとしても、この状況で10億円を拠出するのは早すぎるだろう。
10億円は「口止め料」?
大川隆法・幸福の科学グループ総裁は7月31日、次期総理大臣候補とも言われている岸田外相の守護霊を呼び、その本心を探った。
岸田氏の守護霊は日韓合意について、「 適当に融和政策をとりながら、『元従軍慰安婦だった』と名乗る人たちが亡くなるのを待つのが基本戦略 」と、驚くべき戦略を述べ、日韓合意の10億円を「口止め料」と語った。「慰安婦は存在したと思うか」という問いに対しては、「 お互いがスムーズに隣国として存在できる仲を取る以外、真理はない 」と開き直った。
この霊言の内容は、『岸田文雄外務大臣 守護霊インタビュー 外交 そして この国の政治の未来』(大川隆法著)に収録され、8月30日に全国の書店で発売される。
ここには、今回の早すぎる財団の事業内容への合意にいたった本音が表れているのではないか。「口止め料」を払うことで早く手を打ってしまいたいということだろう。
しかし、健全で友好的な二国間関係とは、互いに正しい歴史を認識した上で築かれるものではないだろうか。従軍慰安婦という嘘の歴史をいつまでも引きずっていては、日韓関係の未来は拓けない。韓国と強固な協力関係を築くためにも、謝罪外交をやめ、毅然とした姿勢で外交に臨むことが求められる。(片)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『岸田文雄外務大臣 守護霊インタビュー 外交 そして この国の政治の未来』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1723
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