西田幾多郎が幼少期を過ごした金沢・宇ノ気の海。印象派を思わせる波が静かに打ち寄せていった。 Photo&Text by Teru Iwasaki
日本の風景(11)
神 は我々の意識の最深最終の統一者である、否我々の意識は神の意
識 の一部であって、その統一は神の統一より来るのである。小は
我 々の一喜一憂より大は日月星辰に至るまで……
宗 教心というのは、特殊の人の専有ではなくして、すべての人の
心 の底に潜むものでなければならない。此に気附かざるものは、
哲 学者ともなり得ない。
― 『善の研究』など西田幾多郎の著作からの抜粋 ―