防衛省が民間資金を使って自前の通信衛星を打ち上げる計画を進めている。
27日付けの日経新聞が報じたもので、2014年度にもPFI(民間資金を活用した社会資本整備)方式で衛星を打ち上げる。現在はスカパーJSATの衛星の回線を借りており、15年度に耐用年数が切れる上、有事の時に自衛隊が使える容量を大幅に増やしにくい。しかし、自前で打ち上げて運用すると一基当たり500億円の資金が必要となる。そこで、PFI法を改正して、衛星打ち上げにもPFIを利用できるようにして政府の負担を減らしつつ、昨今の安全保障環境の変化に対して情報機能を強化するのが狙いだ。衛星の余剰容量をアメリカや韓国、オーストラリアなどに貸し出して利用料収入を得ることも検討する。
東アジア情勢が緊迫しつつある中で、財源問題をクリアしつつ防衛力を強化する試みとして、PFI方式での投資は積極的に検討すべきだろう。実現に向けて迅速な取り組みを期待したい。(村)
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