中国が航空産業を世界レベルに引き上げるべく、国産旅客機の開発に力を入れている。

今年、中国初のジェット旅客機「ARJ21」が就航する予定だ。さらに、大型機も3年後に初飛行する計画。米ボーイング社の予測では、2029年までの20年間で、中国国内の旅客機数は毎年平均約8%増え、航空機需要は4330機(4800億ドル)にのぼる。

航空技術は防衛技術にも応用できる。空母やステルス戦闘機の製造を前面に進めている中国だが、こうしたカモフラージュ的な方法でも防衛技術の開発を進めているのだろう。また、航空産業は今後ますます重要が拡大することが期待され、新たな基幹産業にもなり得る。中国では昨年10月に航空産業を「戦略的新興産業」に指定して注力しているように、日本も航空産業に投資すれば、新たな富の創造が可能になるだろう。

航空産業は防衛面においても経済面においても重要だ。日本も中国のこうしたやり方を参考にしてみたらどうか。(吉)

*現在、デイリーニュースクリップは無料でお読み頂けます。ザ・リバティwebの購読者にはニュースクリップをメールでも配信しております。