ベルギーの首都ブリュッセルで22日、同時テロが起こった。少なくとも34人が死亡、約200人が負傷した。
テロが起きたのは、ブリュッセル国際空港と、欧州連合(EU)本部などがある地下鉄マルベーク駅。イスラム過激派組織「イスラム国」は同日、犯行声明を出した。
このテロは、昨年11月のパリ同時テロの実行犯が数日前に逮捕されたことへの報復とみられている。
ブリュッセルは、EUや北大西洋条約機構(NATO)の本部がある「欧州の首都」。そのため、「ブリュッセルへの攻撃は欧州全体に対するものだ」(オランド仏大統領)、「攻撃は欧州のどこで起きてもおかしくなかった」(キャメロン英首相)など、欧州の各国首脳から非難の声が相次いだ。
欧米はイスラム国を、北朝鮮と同じ「悪」、または北朝鮮以上の「悪」と考え、「殲滅」を目指している。だが、本当にイスラム国と北朝鮮は同じ「悪の存在」なのだろうか。