会見で話す吉田かをる氏(写真中央)。

今月14日、北陸新幹線開通から1年が経った。同新幹線の利用者数は開業前の在来線に比べて約3倍で、観光などを目的に北陸を訪れる人が急増した。

中でも、富山県は、北は新鮮でおいしい魚が獲れる富山湾、南は日本アルプスと呼ばれる飛騨山脈、世界遺産にも登録されている五箇山の合掌造り集落などに囲まれ、食と自然に恵まれた県だ。

この地をさらに「富山大好き人間」であふれさせ、魅力あふれる場所にしたいと考えているのが、元高校教師で同県氷見市出身の、幸福実現党の吉田かをる氏だ。

吉田氏は9日、富山県庁で記者会見を開き、今夏に行われる参院選に幸福実現党の公認候補として出馬することを表明した。

人々が心の底から喜べる社会を創る

吉田氏は、2009年の同党の立党時から国政選挙に出馬しており、今回で5度目の挑戦となる。会見では、「安全安心」をキーワードに挙げ、「この国に生まれ、この時代に生まれてよかったと、人々が心の底から喜べるような社会を創る」と、志を語った。

吉田氏が掲げる主要政策は、(1)若者から高齢者まで働ける環境創り(2)防災拠点のモデル都市に(3)いじめのない学校で、有為な人材育成、の3つ。以下要旨。

(1)消費税を5%に戻し、将来的にはフラットタックスも考える。新幹線で富山と関西を結び、人を呼び込む。富山県を養殖漁業と植物工場の先進県にし、薬の都として、アンチエイジングの研究を支援し、健康で美しく過ごせる「生涯現役社会」を実現する。

(2)朝鮮半島の有事はいつ起こっても不思議ではなく、富山にも直接影響を及ぼす。「難民対策」「海岸線監視」「大規模な防空壕」など、現実を見据えた早急な対策を打つ。首都圏や関西圏、中京圏で大規模災害が起きた際、富山をその対策の拠点とする。

(3)教育は未来への種まき、国家の基本であるが、いじめや不登校、自虐史観教育により危機にある。子供たちが安心して通える学校づくりを行い、本来あるべき教育を取り戻す。飛び級や天才教育を通じて、世界をリードする人材を輩出していく。

愛する祖国、ふるさとを守りたい

出馬会見に臨む宮元氏(中央)。

同日、隣の石川県では、宮元智(みやもとさとし)氏が石川県庁で記者会見を開き、幸福実現党の公認候補として、出馬表明をした。

宮元氏は同県白山市出身。会見で「先人たちが命を懸けて守り、育み続けてきた、愛する祖国、ふるさとを守りたい」と、2009年の衆院選立候補以来、一貫して変わらない志を語った。

宮元氏が掲げる主要政策は、(1)平和のために! 国防強化、憲法改正(2)繁栄のために! 消費税の減税と、新産業の創出(3)自由のために! マイナンバー制度の廃止と規制緩和、の3つ。以下は要旨。

(1)中国の覇権拡張主義や北朝鮮の水爆実験、ミサイル発射で、危機が迫っている。日米同盟や自主防衛能力を強化するなど、最悪の事態を想定して、手を打つ。国民の生命・安全・財産・幸福追求権が守れない現行憲法を改正する。

(2)軽減税率の導入は止め、消費税を速やかに5%に戻す。宇宙や航空、農業分野などで新産業を創出し、雇用を創出していく。

(3)マイナンバー制度の最終的狙いは資産課税で、これは「隷従への道」そのもの。国家による監視社会の到来を防ぎ、自由を守るため、同制度の断固廃止を求める。

北陸2県から「安心安全」をベースとした、地域発展のモデルが生まれていくかどうか注目したい。

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