マイナス金利について講演する日本銀行の黒田総裁。 写真:ロイター/アフロ
2016年4月号記事
ニュースのミカタ 1
経済
マイナス金利で生活は良くなる?
日本銀行が「マイナス金利」の導入を決めました。聞き慣れない言葉ですが、それもそのはず。日本では初めての試みです。これで日本の景気は本当によくなるのでしょうか? そもそモグラ博士が解説します。
リバ犬: 日銀が導入したマイナス金利って何?
そもそモグラ博士(以下、博士): 銀行にお金を預けると、利子がもらえるよね。マイナス金利はその逆で、預けた方が利子を払うんだ。
もちろん、僕たちが民間銀行に預けているお金は対象外だよ。
今回の決定で、 「銀行の銀行」といわれる日銀にお金を預けていた民間の銀行は、預けたままだと損をすることになる 。
リバ犬: 銀行が損するの? それなら何のために導入したの?
博士: 景気を良くするためだよ。たくさんのお金が日銀に預けられて使われていないから、企業や個人に貸すようにして、お金回りを良くしようとしたんだ。
リバ犬: 僕たちは得するの?
博士: 銀行の預金の利子は下がるけど、同時に僕たちが住宅ローンなどを借りるときの金利も下がるから、お金を借りやすくはなる。でも、借りたら返さなくてはいけないわけだから、景気が良くなって給料が上がらないと意味はないよね。今のところは狙い通りにいってない。