2016年4月号記事
HSU論壇
ニッポンの自助論が世界を救う
"恵みの雨"はもういらない
ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)
レクチャラー・HSU出版会部長
村上 俊樹
(むらかみ・としき)1968年生まれ。明治大学商学部卒。出版社、新聞社などを経て1998年より幸福の科学に奉職。「ザ・リバティ」編集部、一般書編集部などを経て、現職。主な共著書に『HSUテキスト11 経営成功総論1(上)』『HSUテキスト13 経営成功総論1(下)』など。
学者が経済発展を分析する際、えてして政府の政策に焦点をあてがちだが、実はそれは本質ではない。HSUレクチャラーの村上俊樹氏が、自助努力の大切さを語る。
最低賃金引き上げ要請やお年寄りへの3万円給付金など、アベノミクスは統制色を含んだ"施し政策"に傾いている。しかし、今の日本に必要なのは、"恵みの雨"ではない。自助努力の精神だ。
以前、スマイルズの『自助論』の翻訳書を企画・編集したことがある。産業革命など当時の世界の発展を支えた無数の偉人たちの伝記を集大成させた名著だが、一種の悔しさと寂しさも覚えた。日本人が一人も登場しないからだ。
しかし、日本人だけで『自助論』を構成したとしても、スマイルズの作品に負けないものができるに違いない。