自民党は、明治以降の歴史研究を行う新組織「歴史を学び未来を考える本部」(本部長・谷垣禎一幹事長)の初会合を開催した。
会合では、有識者を招き、連合国軍総司令部(GHQ)の占領政策や現行憲法の制定過程、南京大虐殺や慰安婦問題などについて議論していく予定だ。
この本部の設置を提案した稲田朋美政調会長は、初会合で「一番大切なのは客観的事実であり、政治家それぞれが何を反省し、どういった歴史観を持つかが重要だ」と述べた。本部での研究成果を、歴史教育にも反映させる方針だという。
このように、戦後長らく続いてきた自虐史観を払拭する試みが始まっているが、これは重要だ。教育現場で、「日本は立派な国だった」という真実を教えれば、健全な愛国心を持つ日本人が増えていく。
「日本の歴史や徳を学べば、子どもたちは日本に誇りを持つ」
このような教育を実践してきた教員がいる。教育評論家の野々村直通・前開星高校野球部監督だ。その野々村氏がこのほど、松江市の島根県民会館で、幸福実現党党首・釈量子氏と対談を行った。野々村氏は、伝統がない弱小チームを何度も甲子園に導いた野球指導者である。
野々村氏は、戦力はありつつも甲子園出場を逃し続ける選手たちに対し、大東亜戦争で特攻隊員となった少年たちの話をしたという。「彼らのおかげで今の平和がある」と実感し、感謝を深めた選手たちは、厳しい練習を厭わなくなり、親や学校にも感謝を表すようになった。そして、ついに甲子園出場を果たしたのだ。
野々村氏はこうも語っている。「ほとんどの国は宗教を持ってますよ。でも多くの日本人は宗教を持っていません。宗教がないと馬鹿にされますし、日本の歴史を知らない子供を育てたら、国として駄目です。子供たちは日本の歴史や徳について学ぶことで、日本を誇りに思うようになります。誇りを持った子供たちは、外国の方と付き合っても尊敬されます」
対談は、指導者のあり方、歴史教育、国防、女性の活躍する社会など、さまざまなテーマに及んだ。対談の様子は、25日発売のザ・リバティ本誌3月号に掲載される。また、ネット番組「THE FACT」でも公開中だ。
自らが生まれ育った国を愛することは当たり前のことである。先人への感謝は、社会のための原動力となるのだ。教育現場でも、日本の美徳や歴史の真実を客観的に教える必要がある。自虐史観に染まってきた大人たちも、自らが教わってきた歴史観が本当に正しいものなのか、再検証するべきだろう。(山本泉)
【関連動画】
「THE FACT」 先人たちに学ぶ「日本人」の魂【釈量子× 野々村直通対談】
https://www.youtube.com/watch?v=vW4Vf_uze3A
【関連書籍】
幸福の科学出版 『日本建国の原点』 大川隆法著
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