昨年 11月の北朝鮮による韓国・延坪島砲撃で、韓国海兵隊への志願者が増加している。

韓国兵務庁によると、昨年 12月の海兵隊入隊志願者は3488人。競争率は3.6倍となり、前年同月の2.3倍を大きく上回った。今月も1011人の募集に4553人が志願。競争率は4.5倍(前年同月4.0倍)だった。

中央日報によると、ある志願者は「延坪島砲撃を受け、我が国は安全ではないと感じた。自ら進んで(海兵隊に)行かなければと考えた」と述べる。

一方で、日本も自衛官志願者は多く、自衛官になるのは「狭き門」だ。

だが、その志願理由は、「不況で手堅い」や「タダで資格・免許が取れる」だそうだ。

また、「世論調査報告書」( 2009年1月内閣府)によると、「外国に侵略された場合どうするか」では、「自衛隊に志願して、自衛官となって戦う」と答えた人の割合は1978年から約4~7%に過ぎない。一方で、「自衛隊に志願しないものの、あらゆる手段で自衛隊の行う作戦等を支援する」人の割合は右肩上がりだ。

3年ごとの調査のため、昨年の尖閣事件などを受けて今年は多少の変化があるかもしれないが、中国海軍の駆逐艦が津軽海峡を通過し、日本列島を周回した 2008年10月の3カ月後(2009年1月)でも、「自衛隊に志願して、戦う」人の割合はわずか6.2%に過ぎず、あまり期待できなさそうだ。

日本人に愛国心は残っているのだろうか。自ら国を守る気概はあるのだろうか。特に、 20~29歳(2009年1月)においては、「自衛隊に志願して戦う」 人の割合が2.0%しかないことも心許ない。(吉)

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