中国の中央銀行である中国人民銀行が、預金準備率を20日から0.5%引き上げる。

中国は昨年12月26日にも利上げをしており、一段と金融引き締めを強化した形だ。準備率は、金融機関から預金の一定割合を強制的に預かる制度だが、昨年以降、大手行に限定したものを含めると、計8回も引き上げているという。インフレ阻止に躍起になっているわけだが、金融政策はその実施から効き目が現れるまでに多少のタイムラグがある。効きが悪いと思って引き締めすぎると、気がついた時には経済に深刻なダメージを与えてしまうことがある。90年代初頭の日本がまさにそうであった。中国の政策当局がもし日本の教訓を踏まえていないのであれば、あまりに急激な引き締め策はバブル崩壊の引き金を引くことになりかねない。(村)

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