2007年4月号記事

「いじめ隠ぺいの構図」を探る①

「話し合い」でいじめは

本当に解決できるか?

本誌は先月号で教師が被害者の落ち度を見つけ出し、加害者に対して謝罪させる手口を「いじめ隠ぺいの構図」として指摘した。今回は中でも特に、教師が加害者と被害者を話し合わせて“手打ち”させるやり方の問題点について考えたい。実は一昨年9月の北海道滝川市立小6年女児いじめ自殺事件では、この「話し合い」が繰り返され、悲劇につながった。それには、戦後教育に特有の考え方も影響を与えているようだ。