「第二のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれる女性起業家がいる。アメリカの企業家、エリザベス・ホームズ氏(31歳)は血液検査サービスを提供する会社「Theranos」(セラノス)を創立し、資金調達ラウンドでの評価額が90億ドルの企業に育て上げた。

同社は、指先からごく少量の血液を採取して、4時間以内に数百もの血液検査の結果を得られるサービスを安価に提供している。2013年秋には、カルフォルニア州本社近郊にあるウォルグリーン薬局にこのサービスが導入され、ゆくゆくはアメリカ全土に検査施設を広げる予定だという。

ホームズ氏はスタンフォード大学を19歳で中退。血液検査や遺伝子分析、工程の高速化のための分析方法やテスト方法など、さまざまな特許を取得しながら、サービスをつくり上げた。アメリカ全土の検査機関にこのサービスを導入すれば、10年間でメディケアは980億ドル、メディケイドで1040億ドルを節約できるという。

2015年1月、彼女はスタンダード大学経営大学院で講演を行った。彼女は講演の中で、起業した動機について語った。一つ目の動機は、自身が「注射針が怖かった」ため、「血液検査を気軽にできて結果がすぐわかる便利なサービスにしたかった」から。二つ目の動機は、「保険医療制度の現実を変える」という使命感であり、「使命こそが最重要」として彼女は次のように語る。

「自分が生涯かけてできる最大のことは、症状が悪化しない限り病気かどうかわからない状況を変えることでしょう。自分の愛する人がそのような目にあったら、私にとってはそれが何よりも大切だからです。それこそがわが社の使命なのです。それに対してこれまで、検査にかかる費用を変えたり、伝統的な静脈切開に伴う苦痛を取り除いてきました。これらはその使命を実現するためのツールです」

彼女はこの使命に命を懸け、11年間ノンストップで働いた結果、巨万の富を築いた。米フォーブス誌の2015年世界億万長者ランキングでも「最年少で成功した女性起業家」として紹介された。同紙によると、個人資産は45億ドルだという。

その他にも、活躍する女性起業家は増えている。女優で2児の母であるジェシカ・アルバ(34歳)も経営者としての才能を開花させている。2011年、アルバ氏は有害物質を含まない育児用品などを扱う「オネスト・カンパニー」を共同で立ち上げた。2014年の売上高は1億7千ドルに達し、新たな資金調達ラウンドで昨年より50%上昇した約17億ドルとの評価を受けた。

日本からも、大富豪を多数生み出したいもの。そのためには、日本人が持ちやすい成功者への嫉妬心を祝福の心に変え、各種規制を撤廃し、税率も低くすることだ。そのように、成功者が生まれ、集まりやすい環境をつくり出す必要がある。(泉)

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