日本経済新聞(2011年1月13日付)の文化欄に「ガオォ~“怪獣道”50年」と題して紹介されたのは、「こどもコンサルタント」の原坂一郎氏。

氏は、子供をすぐに笑顔にする技術を編み出し、スーパー保育士として長年経験を積み、独立。コンサルタントとして子育てに関する執筆や講演を行っている。

子供の心を瞬時につかむワザは、氏が熱狂的な怪獣好きであること。昭和40年代に「桂小金治アフタヌーンショー」で「ちびっ子怪獣博士」と紹介されて、メディア公認の「怪獣博士」第1号になったほど。その氏が大学卒業後就いた仕事が男性保育士だ。理由は怪獣と同じくらい子供が好きだから。

得意な怪獣の絵を1分で描き、「塗り絵にしてね」と渡すと、目を輝かす園児たち。「子供は、自分の知っていることは大人も詳しいと無条件で信じている。だが現実は、彼らが好きな怪獣に精通する大人などそうはいない」「『話の通じる人が、やっと見つかったわ』。園児は私を認めた。私の指示や言いつけを、とてもよく守ってくれた。深い信頼関係で結ばれれば、子供は聞く耳を持ってくれる」

現在、私設の「怪獣ミュージアム」もオープンし、コレクションのフィギュアや雑誌やポスター5000点以上が展示、地元の子供たちの人気の的となっている。「子供が好きなことは何であろうと認めてやってください」と言う原坂氏。お父さんやお母さんが大好きなことの中に子育てのヒントがあるかもしれない。(ア)

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