放送倫理・番組向上委員会(BPO)の放送人権委員会は、STAP細胞についての番組報道について、小保方晴子氏による「人権侵害、プライバシー侵害」の訴えを受け、18日に、審理入りを決定した。19日付産経新聞ネット版など、各紙が報じている。

対象となる番組は、2014年7月27日放送の「NHKスペシャル『調査報告 STAP細胞  不正の深層』」。これは、英科学誌「ネイチャー」に掲載された、小保方氏、笹井芳樹氏、若山照彦氏らによるSTAP細胞に関する論文について検証するものだ。

小保方氏は同番組に対し、タイトルに「不正」と入れるなど、小保方氏が理化学研究所内の若山研究室にあったES細胞を盗んで実験していたとの説を、客観的証拠もなく強く印象付けるなどの、大きな人権侵害があったとしている。

この他、論文の7割以上に不正があったかのようなイメージを作ったことも指摘。小保方氏の実験ノートの内容を本人に無断で放送したことや、小保方氏と笹井氏の間の個人的なメールを公開したことはプライバシーの侵害であり、取材の際に小保方氏を負傷させたこと、放送直後に笹井氏が自殺したことなども挙げた。NHKに対し公的謝罪や検証作業の公表、再発防止体制づくりを求めている。

STAP細胞の検証実験の最中だったにもかかわらず、同番組は、当時の小保方氏がいかにねつ造しやすい環境にあったかを強く印象付けた。しかし、「小保方氏がES細胞を盗んだ」という疑いも、単なる仮説に過ぎない。

2014年12月の理研による検証実験の結果報告では、STAP現象を再現できなかったことから、論文でSTAP細胞とされたものは、ES細胞が混入したものである可能性が高いと結論づけた。しかし、実際には、STAP細胞とされたものの挙動がES細胞と違うことも指摘されている。STAP細胞が存在する可能性も、否定されていないのだ。

番組が印象付けようとした、「小保方氏がES細胞を盗んでSTAP細胞があるかのように見せかけようとした」ということが証明されていない以上、放送の前提となった情報が事実と異なる可能性があることを踏まえて調査する必要がある。

NHKの番組作りが「ねつ造」であっては、視聴者は離れる一方だ。BPO委員会には、厳正な検証を期待したい。(居)

【関連書籍】

幸福の科学出版 『小保方晴子博士守護霊インタビュー STAP細胞の真偽を再検証する』 大川隆法著

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幸福の科学出版 『「嫉妬・老害・ノーベル賞の三角関数」守護霊を認めない理研・野依良治理事長の守護霊による、STAP細胞潰し霊言』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1145

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