釈量子の志士奮迅 [第30回] - 日本の政治家に「道」はあるか?

釈量子の志士奮迅 [第30回] - 日本の政治家に「道」はあるか?

 

2015年3月号記事

 

第30回

釈量子の志士奮迅

世の中は変えられる!

 

 

釈量子

(しゃく・りょうこ)幸福実現党党首。1969年東京都生まれ。國学院大学文学部史学科卒、大手企業勤務を経て、(宗)幸福の科学に入局。本誌編集部、常務理事などを歴任。

2013年7月から幸福実現党党首。

釈量子のブログはこちらでご覧になれます。

http://shaku-ryoko.net/

 

 

 

 

日本の政治家に「道」はあるか?

 

 年の始めに、日本の国技「大相撲」を東京・両国国技館で観戦して参りました。生で見る力士同士のぶつかり合いは、テレビで観るものとはまるで違って、大迫力でした。

 力士が悠々と土俵に上がり、体を叩いて気合を入れ、塩を天井高くまで投げ上げる――。それだけで客席がどよめきます。

 力士同士が土俵に拳をつけて立ち合い、睨み合います。行司の合図と共に、両者は一気にぶつかり合い、一瞬で勝負が決まっていきます。

 終盤に差し掛かり、横綱同士の「取り組み」となると、会場の空気はさらに張り詰めたものとなります。にぎやかな会場は一転、土俵に吸い寄せられるように静まりかえります。第69代横綱の白鵬関が、土俵脇で目を瞑って精神統一している姿は、まさに神懸かっているようで、全身に鳥肌が立ちました。

 相撲は技を見るものではなく、気迫を感じるものだと思いました。

 

 

日本の誇りを守るのが横綱の「相撲道」

横綱土俵入りを披露する白鵬関。写真:ロイター/アフロ

 さて、この尋常ではない気迫はどこから来るのでしょうか。 「相撲道」という言葉があるように、相撲は技や勝敗よりも、「道」を求めます。厳しい稽古や礼儀作法、取り組みなどを通して、自分の精神を陶冶していくのです。相撲道は武士道を体現しているとも言われます。

 さらに、相撲道の頂点を極めた横綱は、「日本のため」に相撲を取る意識を持っています。  第65代横綱の貴乃花親方は、「相撲の道を志すものは、『強くなりたい』という思いと同時に、『日本の伝統文化を守る』という強い意志が必要」と語っています。

 

 賭博や八百長などの不祥事で相撲界が揺れる中、白鵬関も「横綱としていい相撲を見せることで、何とか相撲を守りたい」という一心で取り組みをしていたそうです。道に精進する姿を見せることで、日本の心や誇りを守る――。その思いが、横綱の「取り組み」から伝わってきたような気がします。

 

 

神に相撲を捧げる「横綱」の重み

 実は、相撲道のさらに奥には、「神々への祈り」があります。相撲は古事記や日本書紀にも記述のある、古から続く神事。力士が精進している姿を神に奉納し、農作物の収穫を祈ることが起源です。現在でも、毎年の本場所は、必ず「土俵祭り」という祈祷から始まります。

「横綱」という言葉も、横綱だけが腰に締めることが許される「しめ縄」を意味します。白鵬関も、神の前に出るという横綱の立場の重みを、「緊張して背筋が伸びる感じがする」と自著で語っています。

 白鵬関は昨年、史上最多である32度目の優勝記録を打ち立てました。その時も、涙ながらに「この国の魂と相撲の神様が認めてくれたから、この結果があると思います」と語りました。一流の力士たちは、日本の神々の眼差しを感じながら、相撲を取っているのです。

 

 

選挙目的の政治に欠ける「気迫」

 私は、この相撲道が日本の政治にも求められていると思えてなりません。

 それは、選挙に勝つために政治をするのではなく、「日本の心や誇りを守る」「神々に見られて恥じない政治をする」という姿勢です。

 今、中国は急速に軍備拡張を進めています。歴史問題では「南京大虐殺」などをねつ造し、日本への攻撃が正当化される国際世論をつくろうとしています。日本の安全保障を事実上担っていたアメリカも、国力や影響力を落としつつあります。日本を取り巻く国際的な環境は、日本人の実感よりもかなり危険だと認識すべきです。

 日本という国や、私たちの先祖がこれだけ貶められているにもかかわらず、何も言い返せない。危機にさらされていても、国防強化への歩みは遅々たるものです。

 その気迫なき政治の裏には、「国内外で批判される」「選挙に負ける」という保身が見え隠れします。これは、「神に恥じない政治」と言えるのでしょうか。

 2015年は戦後70年の節目です。幸福実現党は、いわれなき自虐史観を払拭し「日本の誇りを取り戻す」とともに、私たち自身も、政治家として神に恥じない精進をしていきたいと思います。

タグ: 2015年3月号記事  幸福実現党  釈量子  誇り  相撲  横綱  

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