小笠原諸島付近の中国漁船によるサンゴの密漁問題で、台風20号の接近で退避していた中国漁船191隻が、同海域に戻り、操業を再開した。海上保安庁が警戒を強めているが、尖閣諸島の警備に手一杯でもあり、東シナ海と太平洋の「二正面作戦」を強いられている。

小笠原諸島には、常駐する海保職員は4人しかおらず、小型ボートも1隻しかない。約200隻で押し寄せる中国漁船を取り締まることは不可能だ。これに対し、自民党内からも、自衛隊を投入すべきとの意見が出されたものの、日中首脳会談を間近に控えている上に、親中の公明党議員が海保を管轄する国土交通相を務めていることもあり、投入の気配はない。