『日本人とユダヤ人』『日本教について』『「空気」の研究』など、独特の日本人論で一世を風靡した言論人、山本七平氏(1921~1991年)。同氏がもし今の日本を取り巻く「空気」を見たら、どのように分析するだろうか? そんな「ぜいたくな企画」が本になった。

山本氏はユダヤ人の「イザヤ・ベンダサン」という架空の人物を仕立てて、日本と日本人を外国から見たかたちで論じた。山本氏は日本人を客観的に外側から見られる能力を持っていた稀有な人物だったのだろう。

氏が言った「日本人は空気で動く」とは、けだし名言である。山本七平は知らなくとも、いまだに「KY」(空気が読めない)と流行り言葉になるほど、日本人の心に残っている。

死後20年余経って、天上界に還った山本氏の霊が、霊言という形で今の日本を論評した書籍、『公開霊言 山本七平の新・日本人論 現代日本を支配する「空気」の正体』(大川隆法著・幸福の科学出版)が、16日から全国書店で発売される。

大川隆法・幸福の科学グループ創始者兼総裁は、同書の「まえがき」でこのように書いている。

「多くの日本人が、日本の政治は『空気』で動いていること、つまり、理屈では動いていないことを実感していた。目からウロコである。この状態は今も変わらず、様々なマスコミの醸し出す『空気』で政治がダッチロールしている」

この本で特徴的なのは、稀代の言論人が、霊言という話し言葉で語っているため、きわめて「分かりやすい」ということだ。そして、生前、彼が説かなかったことを、数多くここで明らかにしていることだ。中でも驚きは、「日本教の本質とは何か」を、一言で表現している。一読して、その慧眼に唸ること請け合いだ。

さらにすごいのは、ユダヤ人に自分を見立てていた山本七平氏の、「魂のルーツ」が明かされていることだ。山本氏の霊は、

「ヘッヘッ……。どうなんだろうねえ。今回、日本人として生まれからか、やはり、日本に関心はあるんだろうけどさあ。まあ、あれだけキリスト教の本ばかり出していたから、過去世があちらの人だということは、ほぼ確実だ」

転生輪廻の一つの証明としても、とても興味深い。ユダヤ霊界と日本霊界の関係についても、「秘密」が明かされている。新しい意味での「ユダヤ・日本関係論」としても読めるだろう。ともあれ、一読されることをお勧めする。

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2013年記事 『山本七平の霊言』「原爆と原発の違いを、マスコミも知らない」

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【関連書籍】

幸福の科学出版 『公開霊言 山本七平の新・日本人論 現代日本を支配する「空気」の正体』

http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=980

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