大津市建築審査会は1日、「幸福の科学学園 関西中学校・高等学校」の建設地に関する、一部住民らによる建築確認取り消しの審査請求に対し、請求を棄却する裁決を住民側に伝えた。

この件は、来年4月に滋賀県大津市内で開校予定の幸福の科学学園関西校(学校設置認可申請中)について、すでに今年8月初旬の上棟を目指して建設が進んでいるにもかかわらず、建設予定地の安全性の問題を理由に、建築確認取り消しの審査請求がなされていたもの。

同校は一貫して法律に則り開校や建築の手続きを進め、地元住民に対する説明会も繰り返してきたが、一部の住民らが信教の自由や教育の自由への侵害にもあたるような反対運動を展開していた。今回の審査請求人8209人中、請求を棄却されたのは320人に過ぎず、他の7889人はそもそも請求人として不適格であるとして却下されたことも、反対運動の実態を示している。

幸福の科学学園側は請求棄却を受け、次のコメントを発表した。

「市建築審査会の裁決により、建設予定地の安全性に関しては問題の無いことが明らかになったと考えております。建築工事は2013年4月の開校に向け順調に進み、入学を希望する子供たちが夢と希望をふくらませ純粋な心で学園見学に来ておりますので、温かく見守って頂きますようお願い致します」

幸福の科学学園中学校・高等学校は、2010年4月に栃木県那須町で那須本校を開校し、地域住民と良好な関係を築きながら宗教性をバックボーンに据えた教育を行って3年目になる。姉妹校となる関西校の担当者は、次のように話す。

「建設工事は予定通りに進んでいます。建物は強固な構造になっていますので、震災時には避難所として地域の皆様を受け入れるなどの公益活動にも供する予定です。一部の方の言動が、子供たちの心を深く傷つけることのないよう願っています。これからも引き続き、住民の皆様には『対話会』や『那須本校見学会』『学園ニュース』等を通して、一層のご理解をいただけるよう努力してまいります」

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