カナダ・ウェスタンオンタリオ大学の研究チームが、植物状態の脳損傷患者16人に脳波センサーを装着。「右手を動かす場面を想像してください」などと告げたところ、3人については、その体の部位を動かすよう指示する頭頂部の電気信号が確認された。英医学誌にこのほど発表された。

植物状態は医学的に「自己や環境について意識がない」などと定義されているが、実は意識があって、単に体を動かすことまではできない状態である可能性が出てきた。

幸福の科学の大川隆法総裁は、植物状態よりさらに重篤な脳死状態であっても「意識がある」と指摘している。

同氏著『心と体のほんとうの関係。』でこう述べている。

「人間は脳で考えているのではありません。脳というものは、コンピュータ的機能、管理機能を持っているところであり、いわば管理室なのです。そのため、脳という“機械”が故障した人は、考えや思想を外部に発表したり、体で表現したりすることができなくなることがあります。しかし、それは機能における障害であって、実際は、考える力や意思をまったく失ったわけではないのです」

「脳に反応がない場合、その人には考える力がまったくなく、周りの人の言葉も聞こえないのかといえば、そうではありません。霊体というものは、耳の機能を通さなくても、周りの人たちの考えを読み取ることができます。口に出して語っていることだけではなく、心のなかで考えていることをも読み取ることができるのです。したがって、病気の末期にある人でも、周りの人たちの言っていることや考えていることが、手に取るように分かるのです」

つまり、人間は、魂、霊体の側に考える中枢があって、脳など肉体は「乗り物」にすぎないということだ。

それがこの研究論文で一部明らかになった。人間の魂と肉体との関係はまだまだ明らかになっていない部分のほうが多い。(織)

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http://www.the-liberty.com/article.php?item_id=42