ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)
未来産業学部ディーン

佐鳥 新

(さとり・しん)1964年、青森県生まれ。HSU未来産業学部プロフェッサー。筑波大学卒業。東京大学大学院航空宇宙工学専攻を修了し、反物質推進の研究で博士号を取得。宇宙科学研究所(現JAXA)で、小惑星探査衛星「はやぶさ」のイオンエンジン開発に従事し、1997年10月より北海道工業大学(現・北海道科学大学)に勤務。北海道衛星株式会社代表取締役。著書に『科学が見つけた神の足跡』など。

ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ(HSU)未済産業学部のホームページ

http://future-industry.happy-science.university/

科学が見つけた神の足跡

科学が見つけた神の足跡

佐鳥 新著

幸福の科学出版

この連載では、「スペクトル束(そく)」という実在の新しい概念について、さまざまな角度から説明したいと思います。

現代の科学は、「3次元世界の中で全ての現象が完結する」という考え方を前提とし、ほとんどの人がそれを「常識」だと信じています。これは19世紀末の新カント派からくる流れですが、「常識」から外れた現象は、そもそもなかったとする思想であり、ある種の"信仰"です。

しかし、「非常識」として除外される現象のなかには、大雑把な規則性があるものがいくつか見つかっています。この常識と非常識とを架橋する、「物体のあり方」を捉えるための概念が「スペクトル束」というものです。

今回は、昔から知られている「オーラ」を取り上げて、その本質に迫ってみたいと思います。

人間やインコがオーラを発する様子を解析

多くの人から注目を浴びて輝いている人のことを、よく「オーラがある」と言いますが、ここで扱うオーラは、物理的な現象としてのオーラを意味しています。

霊体質の人は、礼拝堂などでお祈りしているときや祈願をしているときに、天使や後光のようなものを霊視しているようです。ときには、普通のデジタルカメラで撮影した写真に写り込むこともあります。今回は霊感によらず、私がデジカメで撮影したサンプルと、その画像を分析した結果を紹介したいと思います。

最初の事例は、2005年頃、幸福の科学の北海道正心館で、この連載の第3回で説明する予定の「当為の科学」という新しい科学思想を執筆しているときに撮影した私の写真です。おそらく、宗教的磁場の中でインスピレーションを受けていたのだと思いますが、オーラらしきものが写りました(図1)。

〈左〉図1 オーラの原画 〈右〉図2 オーラ成分の抽出画像(白がオーラの成分)

そこで、リモートセンシングで特徴抽出に使う手法を用いて、図1の画像から、オーラと思われる範囲から色の成分(赤・青・緑)を取り出し、その成分と類似度の高い成分だけを抽出したものが、図2です。

人物の頭のまわりに、蛍光灯の照明とは明らかに異なる成分があることがわかります。ノートパソコンにオーラの発光が反射していることから、人物を中心にドーム状の発光現象が現れていることが分かります。実に不思議な現象だと思います。図2の画像を使い、図1のオーラらしき部分を画像強調したのが図3です。

図3 オーラ成分の強調画像

つまり、インスピレーションを受けているときのように、「3次元とは別の次元」から影響を受けているときに、オーラが現れるということです。本来は高次元の現象なのでしょうが、何らかの法則のもとで、高次元のエネルギー体が3次元に物質化する(この場合は光の素粒子であるフォトン〔光子〕として出現する)というところに、本質があるように考えられます。

次の事例はオーラの動画です。2013年頃に幸福の科学の信者の方から、「自宅の、幸福の科学の本尊が安置されている部屋でオカメインコを撮影したら、オーラらしきものが映り込んでいた」というので送っていただきました。図4を見ると、点線の内側に黄金色の発光が見えますが、これがオーラと思われる発光体です。先程のオーラと同様の分析をしたところ、やはり同じような結果が得られました。

図4 インコのオーラ:点線の内側に注目

今回は、原画が静止画ではなく、動画だったので、1コマずつ画像を分析して動画に再編集してみました。

インコのオーラを画像処理した動画

動画処理には、HSU未来産業学部の富山雄介君に手伝っていただきました。赤・青・緑の3色で表現されたカラー画像なので、通常の色にも反応します。そのため、天井の蛍光灯にも反応していますが、オカメインコの周りの何もないはずの空間が発光していることが、オーラの特徴です。これは、図2で人物を中心に立体的に取り囲むような発光現象が起きているのと同じで、とても不思議な現象です。