イラスト:つかもとゆか

2019年4月号記事

国造りプロジェクト Vol.05

人口減少ニッポン

「稼ぐまち」が人口を増やす

日本の人口は、8年連続で減少している。特に地方は人口減少が顕著だ。

安倍政権も対策を取ろうとしているが、あまりうまくいっていない。

人口を増やし、日本を活性化させるには、どうしたらよいのか。

(編集部 山本慧、長華子、山本泉)

人口増加への5つの方法

第一次産業の収入を増やす →本誌22ページ

公有地の再開発 →本誌30ページ

減税で地方を活性化 →本誌35ページ

外国人の受け入れ →本誌38ページ

交通インフラの整備 →本誌39ページ


contents


日本は「人口減少」という危機に直面している。特に人口減少が著しい過疎地では、少子高齢化が急速に進んでいる。

過疎地の人口は、1960年の1797万人から2015年に977万人へ半減。2040年には若年女性が50%以上減り、さらに人口が1万人未満となり、消滅する可能性が高い市区町村は523(全体の約29%)もあると予測される。

政治家や役所は、人口増対策として「企業誘致を進める」などと発信している。しかし、よそ者や新しい試みを排除する「村意識」や既得権益を守りたい人たちに阻まれ、結局、何も進まない地域が散見される。

そのため政府や役所は、改革に及び腰となり、地方創生という名目で補助金をバラまき、財政を圧迫している。補助金に頼らず、地方を活性化させ、人口増加に転じるためには何が必要か。5つの方法を提言したい。

次ページからのポイント

過疎の町でも人口は増やせる - 島根県の「海士町」「雲南市吉田町」

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