5ミリ以下の微細なプラスチックごみ(以下、プラごみ)の浮遊量が、太平洋では2030年までに約2倍、60年までに約4倍になる――。

九州大学や東京海洋大学などの研究チームがこのほど、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズにシミュレーション結果を発表しました。海に流出したプラごみは、海の生き物の体内に取り込まれ、生物の生存に大きな影響を与えます。

2015年、ウミガメの鼻にストローが突き刺さった映像がネットに投稿され、プラごみ問題に注目が集まりました。18年11月には、インドネシア東部の海岸に打ち上げられたマッコウクジラの死骸から約6キロのプラごみが出てくるなど、痛々しい事例が多数報告されています。