老後になってからの「貧困」に注目が集まっている。少子高齢化が進む中、内閣府の調査によると、65歳以上の相対的貧困率は22%を記録しており、実に5人に1人が"貧困層"だという。

特に、世間の関心を集めているのは、NPO法人ほっとプラス代表理事の藤田孝典氏が、6月に出版した『下流老人』(朝日新書)。この本には、「一億総中流」の時代を生きた人々の多くが、今では貧困に苦しむ現状に警鐘を鳴らしており、ベストセラーになっている。

では、下流老人とは何か。