北朝鮮のミサイル ほぼ独自技術でアメリカ本土にも届く
2013.01.28
韓国国防省はこのほど、昨年12月に北朝鮮が発射したミサイルの部品のほとんどが北朝鮮の独自開発によるものだと発表した。25日には日本の防衛省が、このミサイルの射程を、アメリカ中西部に到達する「1万キロメートル以上に及ぶ可能性がある」と公表。いまや北朝鮮のミサイルの脅威が、世界の広範囲に及ぶことを裏付けた。
北朝鮮は昨年12月12日、「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルを発射。その後、韓国軍が黄海で回収した部品を米国の専門家を交えて分析した結果、電子機器のセンサーや配線部分は中国や欧州などから輸入したものだが、加速モーターなどの中核部品のほとんどは北朝鮮が独自に製造したものだということが分かった。
また、防衛省の報告書では、今回のミサイルを「テポドン2」派生型の3段式と認定。イランなどを念頭に「外部からの資材・技術移転の可能性」を指摘し、「我が国の安全に対する脅威の増大につながる」とした。
北朝鮮の技術向上には目を見張るものがある。最近は、近いうちに核実験をすると宣言しているが、いずれミサイルに核弾頭を積んだ「核ミサイル」を完成させることは明らかだ。
北朝鮮や中国という軍事独裁国家と海を挟んで隣り合わせの日本だが、憲法9条などに縛られており、事前に他国がミサイルを撃つと分かっても、その基地を攻撃してミサイルの発射を止めることができない。
できることは、そのミサイルが打ち上げられた後に、イージス艦によって大気圏外で撃ち落とすか、落ちてくる最中にパトリオット・ミサイルで撃ち落とすかの2段階のみである。だが、これで日本の国防は十分とは言えないだろう。憲法や法律の問題をクリアしつつ、さらなる装備の強化が必要である。
たとえば、巡航ミサイルを潜水艦などに積み、相手のミサイル基地を先制攻撃できるようにするのも一つだ。米軍と協力し、偵察衛星などによって発射の兆候が見られた段階で攻撃命令を出し、ピンポイント攻撃する。
さらに必要なのが「核兵器の保有」である。核兵器は、通常兵器を充実させるよりも安上がりで、何よりも、持つだけで大きな抑止力となる。平和ボケした日本人にとって、こうした装備の強化は拒否感が出るかもしれないが、平和を唱えるだけでは平和にならないという現実を受け入れなければならない。他国に「悪を犯させない」ためにも、日本は抑止力としての核兵器を持つべきである。(悠)
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