建国250周年を迎えたアメリカ ─ 中間選挙に向けて激しさを増すせめぎ合いも【─The Liberty─ワシントン・レポート】

2026.07.06

7月4日、アメリカは建国250周年を迎えた。

1776年7月4日の「独立宣言」によって建国されたアメリカでは、各地でアメリカの「インデペンデンス・デイ(独立記念日)」を祝うパレードや花火大会、さまざまな祝賀行事などが行われており、首都ワシントンD.C.では、ホワイトハウスのタスクチーム「Freedom 250」などが中心となって、数カ月に渡って多くの企画や行事が開催されている。

ワシントンD.C.では、7月10日まで17日間開催中の「グレート・アメリカン・ステート・フェア」をはじめ、議事堂前でのコンサートや、あちこちで深夜まで続く祝賀会などで、街全体が祝賀ムードと熱いエネルギーに溢れる。

7月4日は、ワシントンD.C.では、記録的猛暑のため、午前中のパレードは中止になったものの、昼から夜までにかけて米国史上最大規模の航空ショーが開催され、最新鋭ステルス機から新エア・フォース・ワン(大統領専用機)までが次々に上空を飛び、軍用機の爆音と共に、あちこちから大歓声が上がった。

夜は、リンカーン記念堂からワシントン記念塔にかけた一帯で、建国250周年を祝う盛大な記念行事「アメリカへの賛辞(Salute to America)」が催された。

10万人を超えると見られる大行列が続く中、突然の雷雨予報により、一旦行事が中断され、大群衆が近くの博物館や美術館などに避難するというアクシデントもあったが、2時間遅れで再開し、軍楽隊による演奏や、テノール歌手などによるライブに続き、午後11時過ぎから、総立ちの大観衆に向けて、トランプ大統領がリンカーン記念堂で演説を行った。

トランプ氏は、前日のサウスダコタ州のラッシュモア山(4人の大統領の巨大な彫刻で有名)の前での講演と同様に、アメリカの建国の精神の土台をなす独立宣言を引用し、「人間は、創造主(Creator)によって平等に創られ、創造主から、生命と自由、幸福の追求権を与えられた」ことを繰り返し、「信教の自由」を筆頭に、自由は政府からではなく創造主から与えられたことを強調。アメリカが、自由を守るための戦いで勝利してきた歴史を讃えた。トランプ氏が神や創造主に言及するたびに大きな歓声が上がった。

さらに、「我々は皆、全能の神に似せた姿として創造された。共産主義者は決してそんなことは言わないだろう」「アメリカは決して共産主義にはならない」「共産主義は機能しない。癌のようなものだ」などとも強調し、共産主義への強い批判を込めた。

その背景には、下記に詳述するように、11月の中間選挙に向けて各選挙区における各党の代表者を選出する予備選で、民主党代表として、6月下旬から次々に、「民主社会主義者」の下院議員候補や市長候補が勝利して、一気に社会主義が台頭し、アメリカの自由への脅威と認識され始めたことがある。同時期からトランプ氏は、自身のSNS(Truth)でも、共産主義批判を繰り返し、保守メディアなどでは「トランプは共産主義への戦いを宣言した」とも報道された。

また、トランプ氏は、アメリカの歴史的な星条旗をエピソードと共に紹介し、第二次世界大戦で戦って生き抜いた高齢の退役軍人たち(最高齢は107歳)や、アルテミス2ミッションで月の裏側を周回した飛行士4人、さらに、戦争で亡くなった兵士の家族などを次々に紹介して、壇上に呼び、彼らの勇気や犠牲、貢献を讃え、会場は大歓声に包まれた。

最後に、「我々の運命は、神の手によって記されている」と発言し、アメリカの「ゴールデン・エイジ」の到来を告げた。

トランプ氏の演説後、ライブミュージックの大音響の中、深夜12時から、リンカーン記念堂の反射池を含む10カ所から史上最大規模となる85万発の花火が40分間、打ち上げられた。深夜にもかかわらず、アメリカの自由の勝利を祝うエネルギーに満ち溢れ、会場に設置されたFOXニュースのスタジオのアンカーたちも興奮の渦に巻き込まれ、まさに、建国250周年にふさわしい記念行事だった。

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タグ: トランプ  アメリカ  共産主義  建国250周年  ゴールデン・エイジ  ワシントン・レポート  独立記念日   

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