アメリカがベネズエラ産石油の販売を正式に開始 ─ トランプ政権が現実的アプローチで進めるベネズエラの復興
2026.01.16
《ニュース》
アメリカがベネズエラ産原油の販売を正式に開始しました。取引額は約5億ドル(約790億円)相当といいます。さらに、今後数日から数週間のうちに追加の原油販売が行われる見通しです(15日付米CNN)。
《詳細》
アメリカはベネズエラのマドゥロ大統領を拘束後、ベネズエラの石油販売の管理を進めています。
トランプ氏は6日、最大20億ドル相当のベネズエラ産原油をアメリカに輸出することで同国と合意したと発表しました。ベネズエラは、昨年12月にアメリカが科した制裁で、タンカーや貯蔵タンクに積んだまま出荷できていなかった原油、最大5000万バレルをアメリカに引き渡すといいます。
アメリカはそれを市場価格で販売し、収益は、国際的な監視を確実にするためにカタールにある口座など、米政府が管理する口座に保管し、「ベネズエラ国民に利益をもたらす形で」配分するとしています。
米エネルギー長官のクリス・ライト氏は、ベネズエラ石油の初販売を行った直後、「同じ量の原油を売った場合、3週間前と比べて実現価格が30%ほど高くなっている」と、マドゥロ氏拘束前に比べて石油による収益が上昇する見込みを示しました。
今後もベネズエラからの石油販売は「無期限に」継続するとしており、これまで中国が融資のカタに割安価格で購入していた石油も、アメリカ向けに振り替えられ、市場価格での利益をもたらすことが想定されています。
トランプ氏は、ベネズエラのエネルギー部門の再建に石油会社が少なくとも1000億ドル(約15兆7000億円)を投資するとしており、投資家が高い利益を得られるようアメリカは保証を提供するとしています。
ベネズエラは世界最大の約3030億バレルの原油確認埋蔵量を保有しているものの、長年の社会主義政策の下、石油生産量はピーク時の1990年代と比べて約4分の1に減少するなど、その衰退は深刻でした。人道的な観点からも、壊滅状態に陥っているベネズエラ経済の立て直しが、アメリカ主導で急ピッチに進められています。
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