100歳でフルマラソンを完走したランナー、114歳で「ひき逃げ事故死」 ─ 「120歳人生説」を信じれば積極的な人生が開ける

2025.08.09

《ニュース》

100歳でフルマラソンを完走したインド出身のランナーであるファウジャ・シン氏がこのほど「ひき逃げ事故死」したことが世界の注目を集めました。

《詳細》

シン氏は100歳の時、フルマラソン42.195キロを8時間25分16秒で完走し、100歳以上で史上初の完走者となりました。101歳でも10キロの部を1時間32分28秒で完走。公式の出生記録がないためギネス世界記録には認定されていませんが、「ターバン・トルネード」として世界的な注目を集めていました。

101歳の時に競技からは引退しましたが、114歳になっても毎日4時間の散歩を行う習慣を持っていました。シーク教徒として、朝7時にヨガや瞑想を行い、シーク教の寺院で野菜や豆中心の食事をとるのが日課だったと言います。

シン氏は1911年、イギリス領だったインド北部パンジャブに生まれ、幼い頃は足が細く弱かったことから5歳まで歩くことができず、15歳になっても1マイル(1.6キロ)もない距離を歩くのによろめいていたといい、ほとんど学校にも通えませんでした。その後、家業の農家を手伝うようになり、毎日何時間も農場を歩き、そしてその頃、ランニングを始めました。シン氏の人生を紹介した英エコノミスト誌2025年6月26日号は、「彼自身と神が、明らかに、その後の素晴らしい仕事のために彼の足を救った」としています。

後に妻と死別してイギリス・ロンドンに移住し、さらに息子を亡くして悲しみに暮れていたころ、友人の誘いで89歳の時、がん患者のためのチャリティマラソンに挑戦したといいます。シーク教徒であるシン氏は79歳以上の仲間を募ってマラソンチーム"Sikhs in the city"を結成。毎週日曜日に長距離走のトレーニングを行い、慈善活動のための寄付を集めていました。

シン氏は今年7月に亡くなりましたが、その死因は、午後3時30分に日課の「4時間の散歩」のため外出したところを、加速した車にひき逃げされたことでした。健康状態も良好だったとみられることから、もし事故に遭わなければ、もっと長生きした可能性もあることは容易に想像できます。

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タグ: 高齢化  生涯現役  健康  100歳  ファウジャ・シン  楽天主義  120歳人生説  フルマラソン 

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